ほんねとたてまい

物作り屋さん「たてまい」のやらかしてるこころのハナシ

お知らせ

単刀直入に、

わたしの作品の、

最低単価を値上げします。

 

今出しているものも恐らくこの価格では今後出さないと思います。

 

(もしかしたら数分後数日後にに気持ちが変わるかもですが、その時はその時で)

 

 

 

自分のサービスの値段、

どう決めていますか?

 

似たようなサービスを見て、

大体の相場を見て、

原価を考えて、

『適正価格』に。

 

って感じですかね。

 

私もそうでした。

 

恐いですよね、

値段をつける、って。

 

「高い」

「この値段に見合った価値はない」

「適正価格じゃない」

とか言われたくない。

とかね。

 

私も、

「たてまいに作ってもらってるんだよ」と、

買ってくださった方が紹介してくださいます。

 

その時

「私も作って欲しいー!」といわれて、

つい、

そのお友達に、

「ちょっと値段高めなんですけど」

とか、

聞いてもいない金額のこと話していることにある日気がつきました。

 

友達に、

「アクセサリー欲しい」

と言われたときに、

「ちょっと値段設定高めなんだけど」

と、

またまた聞かれてもいないのに

前置きをしていることに気がつきました。

 

ショップを見たときに

「うわっ!高!」

「こんなにするの?」って思われたら嫌だな。

「じゃーいらない」ってなって、

「欲しい!」って言ってたのに買ってくれなかったら恐いな。

注文なかったら、

そういうことだもんな…とか思ってました。

 

 

要するに

嫌われたくない。

 

 

だから、

最近の私は、

どうしたら買ってもらえるか、

どうしたら買えるか、

という思いで、

「本当はこの金額は欲しいけど、

これだと市場的には高めだよな〜」

とか欲を出して、

希望よりも「これなら売れそうな値段」を付けてました。

 

で、

色々試行錯誤やってみたけど、

なんだか違う。

 

襲ってくるそうじゃない感。

何度も値段と作品を見ては値上げしようかと悩む。

 

「いやいやでももうこの価格で出てるの見てる人いるし、欲しいと思ってたら悪いし」

 

と心のモヤモヤにフタ。

 

 

でもね、

最近、

本当に本当に、

以前のように素敵な作品ばかりができて、

それを売って欲しいと言われたときに、

 

「売りたくない」って思った。

 

本当に素敵で、

半端な値段では手放したくないって思ったよ。

 

 

そしてきっと、

そういう作品を世に出すことが、

私がこれをやっている意味なんだと思ったし。

 

 

どこにでもあるものじゃない、

私だけが作れるものだから、

みんなが高いお金を出してでも欲しいと言ってくれているのに。 

 

大好きなお店で、

かなり自分的に高いお金を払って買った

お気に入りの服を着て、

「ああ、やっぱり、好きなものはいいな。

  買えるもの、じゃなくて欲しいものを手に入れる、身につけるって幸せなんだな」

と、しみじみ味わっていたのに。

 

(とは言えやはりプチプラの一時のかわいいに振り回されてしまうこともあるけれどね)

 

増えすぎるそこまで気に入られてないのに、

我が家に持ち帰られた 

沢山の可哀想なモノ達…

 

断捨離するときに、

心が毎回痛くなる。

 

 

「この世からとりあえずなものは減らしたい。

本当に欲しくなるものを作りたい」

と思ったのに…

 

 

人の顔色を伺って、

『適正価格』に、逃げていました。

 

 

それって、

私を信じて任せてくれた人にも失礼だな、と。

 

何より、

この身を削って、

表現しようとしている私に失礼。

 

 

売れなくてもいい覚悟で、

ちゃんと値段つけろよ。

 

私はこれでやります。

 

って、言ってみろよ。

 

って私の中で私が言っている。

 

 

 

なので、

今までの値段ではもう出せないかもしれません。

 

実は、

「売るため」のプチプラ仕様のものも何点も

作って置いてあります。

 

でもそれって、

『この値段で出すならこれくらいので』

という妥協があるので、

自分で見ててもあんまりワクワクしない。

 

うわ〜すっごいかわいい!

これは出来れば売りたくない!!

 

という感じがしないのです。

 

他で買えるものなら、

私がわざわざ作る必要はきっとないでしょう。

それこそ世の中の物が増えるだけです。

迷うだけです。

 

 

 

私はいつの間にか

「売らなくちゃ」

になってたけど、

それはもうそろそろ手離して、

 

「売らない覚悟」で、

作品作りをします。

 

売りたくない物しか世に出しません。

今までも、そんな物しか実は売れていません。

たまに遊びはあるかもだけど、

そこは楽しく提供します。

あくまでも心地よく。

 

 

値段は付けますが、

こちらも私の心地いい金額。

 

 

値段で、欲しくなくなる人がいても、

それは私も一緒だし、

良いとか悪いとかではない。

その人に特に必要がなかったというだけで。

 

 

原価とかも大事だけど、

やってみたらわかるけど、

物を作る人で、アーティストの人が

注ぎ込む時間と思いは、

その物に付けられた値段だけでは測れない

そんなものがあると思う。

 

苦労して手間をかけてるから、

というのもあるけど、

だから高くしていいとかそう言う事を言っているのではなく、

例え手間暇そこまでかかってなくて、

空気を吸うようにできる事だとしても、

「この金額がいい♫」という

値段を付けていい。

 

 

私は、

そう思うから、そうしてみます。

 

 
今後、お断りすることもあるかもしれないし、
「じゃーいらない」って
お断りされることが増えると思うんです。

恐いです。
正直に恐いですよ。
売れないアクセサリー屋とか。
今まで見てくださってた方が見てくれなくなったら、とか。
仕事(本業)1日減らしてるのに、とか。
マジで、不安になってもんもんとなりますよ。

 

けど、

私の中でそれが多分一番なんだよね〜

 

 

これは人に言われて想像してみたんだけど、

ショップに、

自分の手元に、

沢山の好きなものを並べて、

キラキラしてて綺麗〜ってなって、

たまにお嫁に貰われたりして、

寂しさに浸ってみたり。

 

誰かの元で、

誰かを綺麗に彩ったり、

ワクワクさせてあげたり。

そんなことを風の便りで聞いたり。

 

そんなことがたまにあったら嬉しいな。

 

 

長くなりましたが、

いつも、

私のアクセサリーを選んでくれたり、

頼んでくれている皆さん、

本当にありがとう💕

見てくれて面白い、と思ってくれている皆さん、応援してくれている皆さんもありがとう。

 

 

「ここのアクセサリー私もつけてるんだよ」

ウキウキ話せるような、

「これ、私が作ってるんだよ!」と

どんどん出したくなるような、

そんな

 

 

本物

 

 

を目指して、

またわがままに頑張ります。

 

 

今の在庫は8月22日まではお値段そのままですが、

8月23日に値上がりするものもあるかもなので、

気になってる方はお早めに。

 

 

ショップオープンして約1年、

意識と共に、リニューアルしたいと思います。

 

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 Thank you